1. For A Life
2. ミスター・ボージャングル/Mr.Bojangles
3. 愛と平和と思いやり/What’s So Funny ‘bout Peace Love and Understanding?
4. 大きすぎる力を手に入れて
5. 腰まで泥まみれ/Waist Deep In The Big Muddy
6. イイワケナンテキキタクナイ
7. 大きな壁が崩れる/We Shall Overcome 2012
Members
中川五郎 Goro Nakagawa (Vocal & Guitar)
中野督夫 Tokuo Nakano (Lead Guitar & Backing vocals)
寺岡信芳 Nobuyoshi Teraoka (Bass & Backing vocals)
永原 元 Gen Nagahara (Drums & Djembe & Backing vocals)
Guest Player
柳田ヒロ Hiro Yanagida (Keyboards)
"We shall over come 2012" Additional Backing vocal ララリーヌ
Recorded at BBstreet,Yokohama,Jan&Dec 2014
Live recording engineered & Masterd by 久我元大 Motohiro Kuga
Photography by 佐々木陽子 Yoko Sasaki
『To Tell The Truth』
このバンド名に中川五郎のすべてが込められていると言ってもいいだろう。
日本にフォークというものが伝えられ、ロックというものが日本をはじめ世界を覆い尽くした時代から、ずいぶんと時は経ち、高田渡などをはじめ志ある何人かのフォークシンガーを除いて、どうでもいい歌謡曲まがいの歌で芸能界に取り込まれていった、というより自ら飛び込んでいった。
思えば昨年、あの「花はどこへいった」を書いた、フォークミュージックの基盤ともいうべきピート・シーガーも亡くなり、ウッディー・ガスリーから唄い継がれる反骨、反権力、反体制でなければならないフォークミュージックは危機を迎えた、少なくとも自分にはそう思えた。
そして国内においては、いまやこの中川五郎にその意を託すしかないのかもしれない。遡れば、弾圧と言ってもいいだろうその人生の中で、「スワニー川」「ケンタッキーの我が家」「オールド・ブラック・ジョー」など数々の名曲を残したスティーヴン・フォスターから連なる抑圧された民の歌であるべきフォークミュージックの、鉄よりも硬く、炎よりも熱い志は絶やしてはならないのだ。
そしていまこそ必要とされる歌がここにある。
中川五郎の歌も、普段のフォーキーな声から、喉の奥から、心の底から粗ぶっている、怒っている、民の叫びとともに、権力の中枢へ響きわたれ。
そう、To Tell The Truth 頭脳警察 PANTA |